滋賀県市町村職員研修センター

前年度の研修詳細

● 概要

研修名	新任職員（前期）研修
目標	自治体職員として１日も早く職場で力を発揮できるよう、地方公務員制度やビジネスマナーなどの基本的な知識を習得する。
計画人員	300人
受講者数	308人
対象者	新規採用職員
実施期間	2日間第1日程：令和3年4月16日第2日程：令和3年4月19日第3日程：令和3年4月20日第4日程：令和3年4月21日第5日程：令和3年4月22日第6日程：令和3年4月23日備考：選択科目　令和3年4月13日・14日・15日のいずれか１日
研修会場	滋賀県市町村職員研修所（大津市）
センター締切日	令和3年4月2日

● スケジュール

日	科目名	方法	開始時間	終了時間
1日目	人権学習	講義	9:30	12:30
	昼食・休憩		12:30	13:30
	地方公務員制度	講義	13:30	16:30
2日目	ビジネスマナー	講義・演習	9:30	12:30
	昼食・休憩		12:30	13:30
	ビジネスマナー	講義・演習	13:30	16:30

● 選択科目

科目名	日程	方法	定員
人権学習・地方公務員制度　4月13日	令和3年4月13日	講義	90名
人権学習・地方公務員制度　4月14日	令和3年4月14日	講義	114名
人権学習・地方公務員制度　4月15日	令和3年4月15日	講義	114名

● 科目詳細

人権学習
人権にかかる基本的な知識を習得し、意識を高めるとともに、人権を尊重した行動がとれるようにする。
公益財団法人　滋賀県人権センター　講師
地方公務員制度
地方公務員制度の基本理念、および地方公務員の権限や義務について学ぶとともに、自治体職員としての自覚を養う。
各市町職員（内部講師）
ビジネスマナー
自治体職員として必要なビジネスマナー、仕事の進め方の基本を学び、職務・職場への適応力を身につける。１　自治体（市町）職員としての心構え　　２　仕事を円滑に進めるために① ３　仕事を円滑に進めるために② ４　ビジネスマナーを身につけるために① ５　ビジネスマナーを身につけるために②
株式会社日本マネジメント協会(中部）　代表取締役　　長谷川　説人

● 総括

受講者の感想【受講者数：308名】

《人権学習》
・色々な人権問題について、深く学ぶことができました。業務にあたる際にも役立てたいです。
・自分の考える「普通」が人権差別につながることが理解できた。言葉や行動をしっかり考え、行うようにしたい。
・「合理的配慮＝特別扱いではない」ということは保育の現場でもたくさんあることで、園だけでなく市町として、市民が一人ひとりより気持ち良く過ごせることを考えることの大切さを学んだ。
・研修の中にあった「物事（差別）の現状は変わっていく」という言葉を信じ、自分自身も主体的に人権について学び続けたい。

【講師からのアドバイス】：公益財団法人滋賀県人権センター講師
【松浦広明講師】
講義でもお伝えしましたが、日常業務や生活の中で人権に関する気づきがあります。例えば、庁舎内の設備や使うものなどにユニバーサルデザインやバリアフリーがあることに気づいたときに、人権について思いを馳せていただければと思います。小さな気づきの積み重ねを職場や家庭で共有しながら、その成果を研修や講義を受けた際に確認していくようにしてほしいと思います。

【曽我佳広講師】
これからいろいろ学んでいき、分かることも増えていくと思います。しかし、そのことで横柄にならず、この初心者研修のように、いつまでも謙虚に学ぶ姿勢を持ち続けていただきたいと思います。素晴らしい研修態度でした。

【杉本正紹講師】
人権学習は生涯続くものです。これで十分ということはありません。自他の人権を尊重する態度を養うためにも学びの姿勢を継続してください。

【四方康博講師】
今後とも、人権研修や人権行事に積極的に参加して、人権に関する知識を身につけて、人権感覚を磨いていってください。人権は学び続けることが大切です。若い方々の力に期待しています。

【前田耕平講師】
人権というのは学べば学ぶほど、自分の学び足らなさを実感するものです。学びの中で、自分の差別心に気づくことが大切です。「自分は差別していない」をゴールにせず、学び続ける姿勢を私も持ち続けたいと思います。

《地方自治制度》
・公務員という職のもつ性格や職員の義務・責任など、自治体職員として働くうえで大切な心構えを学ぶことができた。
・全体の奉仕者として、どう取り組めばよいか学ぶことができた。今後の公務員人生に活かしていきたい。
・公務員は、その業務の性質から様々なルールの遵守が求められる。「知らなかった」ということがないよう制度への理解を深めたい。
・市民の方に信頼されることが何より重要だとおっしゃっていたのが印象的で、私も早くそういう職員になりたいという気持ちがより強まった。

《ビジネスマナー》
・「積極的傾聴」「Know-Whyの追求」「スタート管理」といった自分が今まで意識できていなかったことを学ぶことができた。
・ビジネスマナーにおける動作は、あくまで手段であり、目的ではないことを確認した。相手の気持ちを察する力、傾聴力を鍛え、日々の業務をより良いものにしたい。
・特に「締め切り」についての考え方が印象的でした。社会人としてのマナーや振る舞いについて、本日学んだことを心に刻んで、職務にあたりたいです。
・組織の一員として円滑に仕事を進めるためには双方のコミュニケーションが大切だと気づかされた。公務員としてはもちろんだが、一人の人間としてマナーを身につけ、どんどん実践していきたい。

【講師からのアドバイス】(株)日本マネジメント協会（中部）長谷川説人講師

受講者の皆様、この度の研修は大変お疲れ様でした

午前は、自治体職員としての心構えから入り、民間企業にはない「やりがい」を再確認した後で、「コミュニケーション（傾聴）」と「仕事の基本的な進め方」をご案内しました。相手の話をただ黙って聴くのではなく、聴いた内容を自分の言葉で「リピート」して、積極的なコミュニケーションを図って頂きたいです。
また、問題意識をもって仕事を取り組むために、「Ｋｎｏｗ-Ｗｈｙ（何故、目的、根拠を知る）」を追求してください。

午後は、接遇応対全般をご案内しました。接遇の目的は「相手が求めることを察し、手を差し伸べる」ことです。そのための第一歩として、研修でご案内した「プライベートで経験した感情」を接遇に活かして下さい。接遇応対のヒントがたくさんあります。また、自治体の特性（特に「独占性」）を踏まえた接遇応対を意識してください。

最後に、「自主的」と「主体的」の違いはご存知でしょうか？
「自主的」とは言われたことを率先してやることで、「主体的」とは状況を見ながら自らの意思と判断で責任を持って行動することです。これから、「自主的」な仕事から「主体的」な仕事になるよう、更にステップアップして頂きたいです。皆様のご活躍を祈念しております。