(午前)
【講義】 「事例に学ぶ管理職の危機管理」〜危機の予防策と発生時の対応〜
1) 危機管理は管理職の重要な役割だ!
1. 管理職の基本職務とは?何か
2. 危機管理は、管理職の「第4の重要な管理業務」である!
2) 課長は職場にコンプライアンス意識を啓発・浸透させよ!
1. コンプライアンスとは当たり前のことを当たり前にやること
2. 無知からコンプライアンス違反をする者はいないこと
3. コンプライアンス違反とは「裏切り行為」をすること
3) 組織危機を起こす「3つの原因」
1. 「多分、大丈夫だろう・・」 この甘い認識が危機を招く
2. 「前からやっていることだから…」 この慣行が危機を招く
3. 「見ざる聞かざる言わざる」 この三猿主義が危機を招く
4) 重要なのは「知識」より「意識」だ!
−3つの意識が重要−
1. 「ちょっと変だな…?」「大丈夫かな…?」という意識
2. 「誰かが見ている…」「誰かに見られている…」という意識
3. 「自分を守るための危機管理」という意識
5) 組織危機防止のための日常のマネジメント心得
1. 部下の仕事に関心を示し、声を掛けよ!
2. ABCの視点からマネジメントせよ!
3. 「性悪説」の視点を持て !
4. 「傾聴」を軽視するな !
5. 職場に潜む「情報ブロック」に気をつけよ!
6. 「おかしいこと」には気にせず「異議を唱えよ」!
7. 経験則で判断するな !
6) 危機発生時の初期対応の心得
−起きたことは仕方がない。その時どう対応したかが、問題なのだ−
1. 「−何の原則」と「30分ルール」で「第一報」させよ!
2. 部下からの報告に「5W1H」を求めるな!
3. 報告には「分かった!」「ありがとう!」を、まず伝えよ!
4. 問題の当事者を“その場”で叱るな、怒るな
5. 続報は変化の有無に関らず1時間ごとにさせよ!
6. 情報は共有化させよ!
7. 社会のモノサシで判断せよ!
7) 組織危機防止のための「7つの行動指針」
1. いつも「ちょっと変だな…?」「本当に大丈夫かな…?」 という意織を持って仕事を
しよう
2. いつも「誰かに見られている」という意裁で仕事をしよう
3. 「前例」と「慣例」は危機を生む温床だと警戒しよう
4. 不正行為はいつか必ず発覚すると知ろう
5. 「おかしいこと」は「おかしい」と疑義を唱えよう
6. SNSには功罪両面があること認識しよう
7. 「社会のモノサシ(CSR)」で判断しよう
8)危機発生時の初期マスコミ対応の基本
1. 「公表の遅れ」で、マスコミの批判を浴びないこと
2. 公表が遅れる最大原因は「5W1H主義」
3. 初期対応上の基本心得
9)緊急記者会見の心得と応答のノウハウ
−組織危機のダメージを左右する記者会見の巧拙−
1. 「何を話すか」より「どう説明するか」が重要
2. 「メラビアンの法則」を知ること
3. 緊急記者会見では「見識」と「潔さ」が問われる
4. 「為すべきことはやった」という誠実な対応を伝える
5. 因果関係を問われた場合は「否定」のスタンスで答えない
6. 「今後の意思」を明確に伝える
7. 挑発的な質問には「ブリッジ話法」で対応する
8. 賛同できる質問には即座にその意思を伝え、強調する
9. 「映像」になる“しぐさ”をしないこと
(午後)
【模擬・緊急記者会見】
緊急記者会見は、いわば“記者からの口頭試問”であり、失敗ややり直しが許されません。
めったに経験しないだけに、万一、そのような事態に直面した際に備えて「基本知識と
“応答”の仕方のスキルとノウハウの習得」します。
1)グループ討議 「記者会見テーマ」と「課題」について、グループ内で討議します。
2)模擬記者会見 「記者会見席に着座するグループ」と「模擬記者グループ」に分かれて
模擬記者会見を行い、一部始終を録画します。
テーマ1 庁舎ロビーで、対応に激高したクレーム市民が傷害事件を起こした
テーマ2 DV被害者本人と誤認した職員が、加害者に戸籍付票を交付してしまった
≪記者会見の進行手順≫
1.司会が会見開始の挨拶(1分)
2.スポークスパーソンによるお詫びと事故の概要説明(3分)
3.模擬記者との質問応答(20分)
4.講評とアドバイス(55分)
講師が録画したVTRを見ながら、「いい点」「問題点」「どう説明すべきだったか」についてコメントし、解説します。 |