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前年度の研修詳細
● 概要
研修名 係長級職員(2部)研修
目標 政策を決定・実現させる能力をさらに高めるとともに、職場の活性化を図り、部下を指導・育成するため、管理・監督者の役割である職場研修を積極的に推進するための能力を養う。
計画人員 218人
受講者数 164人
対象者 係長級職員で、原則として昇任後3年を経過した職員
実施期間 2日間
第1日程:令和4年2月1日、令和4年2月7日
第2日程:令和4年2月2日、令和4年2月8日
第3日程:令和4年2月3日、令和4年2月9日
研修会場 滋賀県市町村職員研修所(大津市)
センター締切日 令和3年12月28日
● スケジュール
科目名 方法 開始時間 終了時間
1日目 政策形成概論 講義  9:30 12:30
昼食・休憩 12:30 13:30
メンタルヘルス(ラインケア) 講義・演習 13:30 16:30
2日目 OJT研修 講義・討議・演習  9:30 12:20
昼食・休憩 12:20 13:20
OJT研修 講義・討議・演習 13:20 16:30
● 科目詳細
政策形成概論
行政環境の変化を的確に把握し、これに即応する適切な政策を決定、実現させるための能力を養う。

■令和4年2月1日(火)
講師 立命館大学法学部 教授 徳久 恭子 氏
【内容】
(1)人口減少社会における政策

(2)政策形成プロセス -政策評価を見直す
(3)地域資源を活用するとは
(4)持続可能な体制を築くために

【講師プロフィール】

 千葉県出身。幼少期から関西に在住。2003年に大阪市立大学大学院法学研究科政治学博士課程を修了。大阪市立大学都市研究プラザ博士研究員などを経て、2008年から立命館大学法学部准教授、2014年からは同学部の教授を務める。
 また、これまで滋賀県行政経営改革委員会の委員や枚方市、西宮市の総合計画審議会の委員など多くの地方公共団体に関わる委員を歴任。その他にも2020年から日本行政学会と日本政治学会の理事を務める。
 研究テーマは現代日本政治研究、教育政策、コミュニティ政策。近年は,左のテーマに加え,保育政策や政官関係についての研究を進めている。同時に,行政空間の再編(リスケーリング)やオーラルヒストリー研究,教員の自主研究活動に関する共同研究等を行っている。


■令和4年2月2日(水)
講師 龍谷大学政策学部教授 龍谷エクステンションセンター(REC) センター長 知的財産センターセンター長 深尾 昌峰 氏
【内容】
(1)住民に必要な政策とは何か
(2)構造変化と政策形成プロセス
(3)自治をマネジメントするということ
(4)社会的投資と自治

【講師プロフィール】

 熊本県出身。滋賀大学大学院修了。1998年きょうとNPOセンター設立と同時に事務局長に就任。2001年には日本で初めてのNPO法人放送局「京都コミュニティ放送」を立ち上げに参画し、現在は副理事長を務めている。また2003年から2007年までは京都市市民活動総合センターの初代センター長をつとめた。また、2009年からは、公益財団法人京都地域創造基金の理事長に就任し、市民による公益創造のインフラづくりを展開。2010年4月から龍谷大学法学部准教授に就任、2011年から政策学部へ移籍したのち2018年4月から現職の同学部教授を務めているその他にも京都大学大学院公共政策研究科非常勤講師、公益法人協会評議員、経済財政諮問会議専門調査会「選択する未来委員会」委員などを歴任。

■令和4年2月3日(木)
講師 日本福祉大学社会福祉学部教授・行政専修長 田中 優 氏
【内容】
・協働型社会における政策形成のあり方
・政策決定・実現のための理論とポイント−一つのRと三つのIなど−

【講師プロフィール】
 1971年大阪府高石市生まれ。神戸大学大学院教育学研究科を修了後、兵庫県に入庁。その後、同志社大学大学院総合政策科学研究科博士後期課程を経て、2008年から大阪国際大学現代社会学部専任講師、2011年に同学部准教授、2017年にはグローバルビジネス学部教授、同大学地域協働センターのアドバイザーを務めている。2020年からは現職の日本福祉大学社会福祉学部教授に、2021年には同学部行政専修長を務めている。専門は地方自治論、自治体公共政策(ガバナンス能力の育成)。主な著書に、『ローカル・ガバメント論-地方行政のルネサンス』(真山達志編著、ミネルヴァ書房、2012年)や『政策実施の理論と実像』(真山達志編著、ミネルヴァ書房、2016年)などがある。


【研究テーマ】
・「参画・協働型」職員及び地域人材の育成にかかる研修プログラム、ガバナンス能力の育成・方法論
・ローカル・ガバナンスを具現化する協働型のまちづくり
・PBLを活用した持続可能な地域デザイン など
メンタルヘルス(ラインケア)
臨床心理士 高橋 啓子 氏

メンタルヘルスの基礎知識を理解し、周囲の人のメンタル不調サインの発見方法等、予防のための対策を学ぶ。

【内容】
1.メンタルヘルス対策の必要性

2.メンタルヘルスの基礎知識(現状と対策)

3.メンタルヘルス対策への取り組み
 ・リスクを低減する組織づくり
 ・管理者の役割
 ・休業から職場復帰までの支援

4.ラインケアに活かせるスキルとポイント

5.管理・監督者自身のセルフケア
OJT研修
管理・監督者として必要とされる、職場における部下指導の重要性について認識及び実践をするために、一般財団法人公務人材開発協会方式のOJT研修により、その手法を学ぶ。
 各市町等職員(内部講師)
● 総括
受講者の主な感想(受講者数:164名)
【政策形成概論】
・目的と手段のあり方や、数値評価に適さない課題にどのように
・事業が肥大化しており、公共サービスや事業を縮小、廃止することの必要性を理解できた。縮小や廃止をするメリットも併せて考え、住民に伝えていきたい。
・社会課題が政策課題になるのに長期間有することが印象的であった。社会問題に敏感になり、行政としてできることを考えていきたい。
・社会構造及び価値観の変化と行政の役割について理解できた。
・地域により、社会構造や課題等が異なることから、画一的な政策でなく、地域の実情に応じた政策を検討することの重要性を理解できた。
・時代の大きな転換期に必要な施策を考えていかなければならないと感じた。
・具体的な例があり、これからの行政職員に求められる政策形成スキルについて理解できた。
・前例踏襲をしていくこれまでの方法を見直し、時代の変化や住民ニーズに更にアンテナを張っていくことが必要であると感じた。
・課題と問題の違いを認識することができた。
・問題の構造をよく理解し、真なる課題を捉える重要さを学べた。
・問題構造へ注目し、問題解決を考えることは保育現場にも活かせる学びであった。
・具体的な解説が多く、理解しやすかった。身近な例であることも良かった。




【メンタルヘルス(ラインケア)】
・うつ病やストレスについて知識が深まった。まずは自分のセルフケアも大切にして、部下をフォローしていきたい。
・多様な価値観があることを知り、ストレス原因も様々であることを理解できた。職場や周囲の環境変化に気づけるようについてより客観的な視点を重視したい。
・部下に対する声かけや質問の仕方を学べた。実践できる内容が多かった。
・結婚や昇進などのおめでたいこともストレスになることは知らなかった。部下の兆候に気づくきっかけにしたい。
・誰もがメンタル不調になることを知り、まずはセルフケアをして、ラインケアをできるようにしたい。
・物事の捉え方や価値観が多様にある中で、聴講することの重要性を知った。
・先生の実体験に基づく話は、具体的で非常に参考になった。
・業務量の平準化をしていくことが必要であると感じた。
・事前アンケートでの悩みについて、具体的な回答があって良かった。
・係長級職員で同じような悩みを抱えていることを知り、安心できた。


【OJT】
・OJTの基礎を学ぶことができ、今後の組織づくりの参考となった。
・今後の組織づくりのため、意識すべきことを理解できた。
・OJTも時代の流れで変化していることを知った。従事型のOJTでなく、チーム育成型のOJTを実践できるように心掛けたい。
・実践的な研修内容で、参考になることが多かった。
・チームで働くことの重要性を学べた。メンバー相互が強みを活かして、教え合える環境づくりを目指したい。
・話しやすく、相談できるような雰囲気を作ることを大切にしたい。
・傾聴や質問のスキルは大変参考になった。
・部下の特性を把握するように努め、チーム力の高い組織を目指したい。
・職場での普段での関わり合いが大切であることを学んだ。普段の声掛けをして相談できる関係性を築きたい。
・他の職場で部下の指導の例を聞き、参考になることが多かった。
・係長級職員が抱える悩みを抱えていることを知った。
・グループワークを通して、自信が抱えている悩みの解決の方向性に気づくことができた。
・コロナ禍であるがグループワークが出来て良かった。
・部下に対する普段の振る舞いを見つめ直す機会になった。
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