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前年度の研修詳細
● 概要
研修名 課長級職員研修
目標 課長級職員に必要な職場の管理能力を高め、組織の経営に必要となる心構えや知識を習得するとともに、危機管理能力を養成する。
計画人員 220人
受講者数 191人
対象者 新任課長級職員(原則として昇任後2年以内の職員)
実施期間 2日間
第1日程:令和3年5月18日、令和3年5月26日
第2日程:令和3年5月19日、令和3年5月27日
第3日程:令和3年5月20日、令和3年5月28日
第4日程:令和3年5月25日、令和3年5月31日
研修会場 滋賀県市町村職員研修所(大津市)
センター締切日 令和3年4月30日
● スケジュール
科目名 方法 開始時間 終了時間
1日目 リーダーシップと組織経営 講義・演習  9:30 12:30
昼食・休憩 12:30 13:30
リーダーシップと組織経営 講義・演習 13:30 16:30
2日目 リスクマネジメント 講義・演習  9:30 12:30
昼食・休憩 12:30 13:30
リスクマネジメント 講義・演習 13:30 16:30
● 科目詳細
リーダーシップと組織経営
組織の責任者、意思決定権者としての役割を認識する とともに、組織経営に必要な行動やスキルを理解、習得する。

1.課長に対する期待と役割、求められるリーダーシップ
 (1)今課長に求められる視点と役割
 (2)マインドを引っ張るリーダーシップ
 (3)「できなかった」をなくす目標管理
2.組織のマネジメント -相乗効果が出るチームビルディング‐
 (1)[演習]相乗効果が出るチームビルディング
 (2)部下がやる気で取り組む仕事の任せ方
 (3)ストロークでポジティブな職場風土を創る
3.業務のマネジメント ‐働き方改革視点の業務改善‐
 (1)「段取り」の基本マネジメント
 (2)働き方改革視点からのタイムマネジメント
4.人のマネジメント ‐多様な部下との上手なかかわり方‐
 (1)成長支援のノウハウと教え方の基本フレーム
 (2)若手世代が納得できるかかわり方
 (3)ベテランメンバーのやる気が向上するかかわり方
 (4)褒める・叱るとモチベーションコントロール
一般社団法人日本経営協会講師 西嶋衞司氏
リスクマネジメント
 不測の事態を未然に防ぐとともに、万一不測の事態が 発生したときに、果たすべき役割、とるべき行動を認識し、危機に強い組織づくりについて学ぶ。

1.リスクマネジメントとは 
 (1)リスクマネジメントの定義
 (2)リスクマネジメントの必要性
 
2.リスクマネジメントの全体像
(1)リスクマネジメントの流れ
(2)リスクマネジメントにおける上司部下の役割
 
3.リスクの予測と評価 
(1)リスクの予測
(2)リスクの評価
 
4.対策の策定 
(1)顕在化予防策の方向性を考える
(2)職場における予防策のポイント
(3)顕在化したリスクの対応策を考える

5.最も身近な「不祥事」を予防するために
(1)最も身近なリスクは「不祥事」
(2)不祥事の影響力
(3)不祥事が起きる理由
 
6.不祥事発生を予防する風土作り 
(1)まずは体制作りから
(2)現場の仕事を知りに行く 〜マネジメントで防ぐ〜
(3)小さな予見を逃さない報連相
(4)簡単で効果絶大な「声掛け」
 
まとめ
 
株式会社KOC 講師 森川宗貴 氏
● 総括
総括【受講者191名】
【受講者からの意見】

○研修全体を通して
・課長としての役割やすべきことについて明確になった。
・職場における部下との関わり方、健全で活発な職場風土を目指す参考となった。
・2日とも事例を交えながら、非常に具体的な内容であった。

○リーダーシップと組織経営
・部下との上手な関わり方、モチベーションコントロールが非常に参考になった。
・時代に適したリーダー像を知ることができ、組織を支えるフォロワーシップを大切にしたい。
・職場でのビジョンを持ち、共有していきたい。

○リスクマネジメント
・リスクに対してどのように向き合い、対処していくのか分かりやすく説明いただいた。
・ミスや不祥事を起こさせない環境づくりが大切であることを学んだ。
・リスクマネジメントは組織の将来に関わる重要なことであると理解できた。

【西嶋先生(リーダーシップと組織経営)のアドバイス】

 教科書的な建前論やあるべき論など、部下が異論を唱えられないような理論武装した根拠で仕事を担当させ、その後はしっかり進捗管理をする、というようなマネジメントの上司を持つ職員が疲弊し、モチベーションを低下させています。一方で、自分の仕事に対する「価値観や思い・こだわり」等を部下たちに語り、一緒に協力しあってその実現を図ろうとするマネジメント(=ビジョナリーリーダーシップ)の上司を持つ部下たちが、モチベーション高く元気に活動しているという事実があります。今部下たちが求めているのは、このビジョナリーリーダーシップです。
 ビジョナリーリーダーシップは、自分の「思い」を語り、共感を得てマインドを引っ張るリーダーシップですが、語る内容が仕事の目標や考え方、やり方ばかりであるなら、やはり部下たちは疲れてきます。部下たちが共通して欲しているのは、「もっと楽しく、ストレスの少ない良い雰囲気で働ける職場」なのです。ですから、部下たちに自分の「思い」を語る際には、「このような雰囲気の職場にしたい」という職場風土の改善の話を必ず入れて欲しいのです。
 さらに、「このような職場にしたい」というありたい姿の提示だけではなく、そのありたい組織風土へ改善するための行動計画(アクションプラン)も合わせて話していただければ、本気度がより部下たちに伝わります。ありたい姿(=目標)の提示だけでは、「言っているだけで実際はやる気なんてない」と内心考えている部下たちも多いのです。



【森川先生(リスクマネジメント)のアドバイス】

 リスクマネジメントは職場で実践しないと全く意味を成しません。そのためにはまずは管理職から小さな変化を起こすことが重要です。とにかく、仕事の中で言葉を使うこと。指示を出す。報告を受けるとき常にリスクやコンプライアンスの話を盛り込み、部下に意識付けをし続けることで初めて部下のリスクへのアンテナが立ち、予防のために何をすべきかを考え始めます。
 リスクマネジメントを特別な仕事にするのではなく、日常の当たり前の仕事にすることで、平時からリスクへの備えが始まります。おすすめは、ます意見出しの場を作ること。そして何か職員と一緒に行動に移してみること。動くことで見えてくるものも多いし、それが自信にもつながります。
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