トップページ > 前年度の研修一覧 > 研修詳細
前年度の研修詳細
● 概要
研修名 現任職員(1部)研修
目標 実務経験を積んだ上で、住民への対応の仕方や論理的思考能力を養い、今後の自分の進むべき方向性を考え、より創造的・実践的な職務遂行能力を養成する。
計画人員 300人
受講者数 245人
対象者 原則として、採用後4・5年を経過した職員
実施期間 3日間
第1日程:令和5年1月10日、令和5年1月17日、令和5年1月23日
第2日程:令和5年1月11日、令和5年1月18日、令和5年1月24日
第3日程:令和5年1月12日、令和5年1月19日、令和5年1月26日
第4日程:令和5年1月13日、令和5年1月20日、令和5年1月27日
研修会場 滋賀県市町村職員研修所(大津市)
センター締切日 令和4年11月24日
● スケジュール
科目名 方法 開始時間 終了時間
1日目 ロジカルシンキング 講義・演習  9:30 12:30
昼食・休憩 12:30 13:30
ロジカルシンキング 講義・演習 13:30 16:30
2日目 クレーム対応 講義・演習  9:30 12:30
昼食・休憩 12:30 13:30
公務員倫理(SKOR−1) 講義・討議 13:30 16:30
3日目 アサーティブ・コミュニケーション 講義・演習  9:30 12:30
昼食・休憩 12:30 13:30
アサーティブ・コミュニケーション 講義・演習 13:30 16:30
● 科目詳細
ロジカルシンキング
1. ロジカルシンキングの基本
1) 問題解決ワーク
2) ロジカルシンキングとは
3) 代表的な論理展開
 ・演繹法(複数の事実をつなげて結論を出す)
 ・帰納法 (複数の事実から共通点をまとめて結論を出す)
 
2. ロジカルシンキングのアイテムを使いこなす
 
1)構造(マップ)
  ・ピラミッドストラクチャーの説明
  ・実務に活かす! ピラミッドストラクチャーを意識した報告 ・実務に活かす!
  ピラミッドストラクチャーを意識した文章
2) 思考方法 (メソッド)
 ・ 代表的な思考方法
 ・ブレインストーミング
  自由な発想を体験する 新商品を開発する一
 ・MECE (モレなくダブりなく)
 
3)結論を裏付けるための情報を整理する (ツール)
 ・フレームワークの紹介
 ・KJ法
 
3. ロジカルシンキングと問題解決
 
1)問題解決のステップ
2) 問題解決手法をフレームワークを使い具体的に学ぶ ロジックツリー/HOWツリー・WHYツリー) ・
 
4.各グループ発表

5. まとめと今後
 
株式会社ウィズネス 
 パートナー講師:安村 睦子氏(1月10日・11日)
         寺島 茂樹氏(1月12日・13日)
クレーム対応
 行政ニーズや住民の価値観が多様化する中、クレーム対応能力の向上が求められる。クレームを無くすことよりもクレームを受ける際の対応策について学ぶ 。

〈演習1〉 グループディスカッション(クレーム対応の経験談)
1.クレームに向かう基本姿勢
2.クレーム対応の流れとポイント
〈演習2〉 クレーム対応演習(クレーム対応の実際・クレームロールプレイング)
3.組織的対応を目指して

※本科目では、不当要求は対象としません。
滋賀県内市町職員(内部講師) 
公務員倫理(SKOR−1)
住民の信頼を得るために、より高い倫理観を醸成し、常に公務員としてあるべき姿を意識し実践する力を養う。

1.「信頼される公務員となるために」の受講にあたって
2.「職業倫理について」
3.「公務の特性と服務規律」
4.「ドゥ・アプローチの意識で・・・信頼を得るために」
5.「内部通報と告発について」
6.「望ましい職場づくり」
滋賀県内市町職員(内部講師)
アサーティブ・コミュニケーション
 自分も相手も大切にする考え方と、相手の意に沿わない「言いにくいこと」を伝える時に、自分の気持ちや考え方を誠実に率直に伝える方法を学ぶ。

1.理論のレクチャーと自己点検
  ・アサーティブとは何か
  ・コミュニケーションパターンの自己点検
  ・アサーティブに向き合うときのマインド(心構え)を学ぶ
2.【演習:共通事例を使った伝え方の演習】率直に依頼する/建設的に注意する
  ・自分の要望や意見を率直に伝える
  ・具体的に依頼する、指示を出す
  ・相手を尊重して建設的に注意する
3.各自のコミュニケーション上の課題抽出
  ・伝える内容の整理
  ・伝え方のポイント説明
4.【演習:各自の課題を使ったロールプレイ演習】
  ・各自の課題を用いて小グループで伝え方のロールプレイ
5.【演習:相手を承認しプラスのメッセージを伝える】
  ・ほめること、ほめ言葉を受け取ること
  ・自己信頼と自己ケア
  ・まとめ
6.質疑応答
特定非営利活動法人アサーティブジャパン 竹崎 かずみ 氏
● 総括
講師からのコメント
〇ロジカルシンキング 安村講師より

 今回、【ロジカルシンキング】を受講された皆さま、大変お疲れさまでした。
タイトルから難しいイメージを持たれたと思いますが、社会人として限られた時間の中で、今後やっていく上では絶対的に必要な技術になります。今回、基本的なことを始め、応用として様々なワークなどを体験いただきましたが、中でも活用していただければと思うことを3つに絞つてみました。

 一つ目は、報告する際、何かをまとめる際にロジカルシンキングの3つの要件を意識するということ。結論・それを支える理由・その理由を支えるデータなど、筋が通つているかを常に意識してください。説得力のある話ができる人は、何かが違うはずです。テレビなどでも話の上手な人を意識して観るようにしてください。人のいいところはどんどん真似をして学んでください。学ぶ=真似ぶです。

 二つ目は、フレームワークを使用するということ。研修でもお話しましたが、自分の目標はもちろん、これから部下や後輩に対しても指導する立場になられる(現在その立場の方もいらつしゃると思いますが)皆さんですから、その際に使用していただきたいと思います。自標を達成するためには、HOWツリーを使用して、どのような行動をとれば目標が達成できるのかを、フレームワークで落とし込んでいくことによって、モレロダブリ・無駄を省くことができます。【目標を達成する人は、常にできる方法を考え、達成しない人はできない言い訳を考える】と言います。できる方法を考える人になってください。また、問題が起こった時には、WHYツリーを使って考えることで、真の原因が見えてきます。

 三つ目は、ゼ自ベース思考の実践です。既存の概念に囚われていては、改善日改革にはつながりません。一度、組織の常識から離れてモノを考えてみてください。もちろん、すべて正しい意見ばかりではないと思いますが、その習慣が新しいことを生み出す力につながると思います。普段から異業種の人と交流を持つ、新しいことに興味を持つなど、自分の世界を広げる努力を行つてください。世の中もめまぐるしく変化しています。その変化に取り残されないように頑張りましょう!


〇ロジカルシンキング 寺島講師より

 研修でご体験いただいたように、ロジカルシンキングは日頃の業務のヌケ・モレを減らしたり、アイディアを創出したり、整理するためのスキルです。その中でも5W3Hのフレームワークは、話すとき、聴くとき、質問するとき、書くときなど、情報を受信したり発信したりする際にとても役立つものです。ぜひ、意識的にご活用ください。「なぜ」を積極的な方向に、あるいは問題発見や課題達成のために用いる時、アイディアを系統的に整理しやすくなります。「疑い深くなる」ようお勧めするわけではありませんが、情報の幅を広げる場面では自由な発想、ときには「はじけている」ような発想が活かされるものです。幾度も演習でおこなったスピード感をもって「情報を抽出する」、「アイディアを出す」トレーニングは、思考の柔軟さの訓練になります。繰り返し意識的に使うことによって、みなさまの思考の「引き出し」の中に、ロジカルシンキングのスキルが自由に取り出せるまでに自然な形で定着するでしょう。そのような「思考(シンキング)」のリソースを蓄えることで、現在の職務をより円滑にすすめることのできる「リソースフル(臨機応変、機知に富む)」なビジネスパーソンとして生かされますことを願っております。今後のみなさまのご発展を心よりお祈り申し上げます。


○アサーティブコミュニケーション 竹崎講師より

お忙しく、また雪の影響で大変な中、熱心に聴講くださりありがとうございました。
特に、グループ内の演習では、ご自身の課題だけでなく、お互いの課題に共感しながら、率直なフィードバックを出し合って、真剣に取り組んでおられた姿勢がとても素晴らしいと感じました。

今後「アサーティブ」を実践、継続していただくために、以下を参考になさってください。

・ご自身が伝えられそうな相手や課題から、チャレンジし成功体験を積まれることをお勧めします。

・伝える前の準備として、まずは、自分はどうしたいのか、どう感じているのかを「誠実」に聞いてみましょう。そのうえで、伝えるのか、伝えないかを選択します。伝えたら相手がどう思うかは気になりますが、まずはコミュニケーションの出発点を自分にしましょう。

・伝える時は簡潔に率直に具体的に伝えましょう。そのために「事実・感情・要望」を事前に整理しておくと伝わりやすくなります。

相手が変化してくれるのを待つのではなく、自分から「小さなことでも声掛けをしてみる、伝えてみる」ということを積み重ねることで、コミュニケーションや人間関係が少しずつ変化してくると思います。

どうぞご自身を労いながら、引き続き「アサーティブチャンス」にチャレンジしてみてください。

皆さまの今後の取りくみを心より応援しております。
研修一覧に戻る