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前年度の研修詳細
● 概要
研修名 課長級職員研修
目標 管理職に必要な職場の管理能力を高め、組織の経営に必要となる心構えや知識を習得するとともに、危機管理能力を養成する。
計画人員 210人
受講者数 191人
対象者 新任課長級職員(原則として昇任後2年以内の職員)
実施期間 2日間
第1日程:平成28年5月12日〜平成28年5月13日
第2日程:平成28年5月16日〜平成28年5月17日
第3日程:平成28年5月18日〜平成28年5月19日
研修会場 滋賀県市町村職員研修所(大津市)
センター締切日 平成28年4月21日
● スケジュール
科目名 方法 開始時間 終了時間
1日目 リーダーシップと組織経営 講義・討議・演習  9:30 12:30
昼食・休憩 12:30 13:30
リーダーシップと組織経営 講義・討議・演習 13:30 16:30
2日目 リスクマネジメント 講義・討議・演習  9:30 12:30
昼食・休憩 12:30 13:30
リスクマネジメント 講義・討議・演習 13:30 16:30
閉講式 16:40 16:50
● 科目詳細
リーダーシップと職場のマネジメント
株式会社 KOC 講師 雨谷 博貴  氏

○午前
1.自治体運営のあり方と管理者の役割
 ・環境変化と自治体運営思想の変化
 ・管理者に期待される役割・行動

2.リーダーシップ
 ・リーダーシップとは
 ・効果的なリーダーシップ
 ・指示の仕方・報告のさせ方
 ・組織目標達成と部下育成のために

○午後
3.部下育成とOJT
 ・コミュニケーション力の強化(話す・聴く)
 ・心理の理解と行動の図式
 ・部下への説得スキルの強化
 ・コーチング・メンタリングのポイント

4.職場の業務改善
 ・問題意識の持ち方
 ・業務改善の基本的な考え方
 ・課題解決ステップ
 ・判断力を高める思考法
   
5.まとめ

 
リスクマネジメント
株式会社 日本マネジメント協会(中部)  専任講師 長谷川 説人  氏

○午前
1.リスクマネジメント体制を築くために
 ・職場を取り巻く環境変化
 ・危機意識とチェック体制の形骸化
 ・職場マネジメントの基本は「見る・見守ること」
 
2.職場内コミュニケーションの強化によるリスクマネジメントの展開
 ・リスクマネジメントの視点
 ・自治体のリスクマネジメントの視点と展開
 ・良きコミュニケーションが職場を活性化する
 ・ヒューマンエラー だから失敗は起こる!
 ・悪い情報(報告)を早期に把握できる仕組みづくり
 
○午後
3.マスコミ対応の基本
 ・内部告発は何故起こるのか?
 ・不祥事に対するマスコミ対応の基本
 
4.リスク対策立案 〜組織的にリスク管理をするために〜
 ・「地方公共団体を取り巻くリスク一覧」の紹介
 ・PDCAの流れと詳細
 ・グループワーク「リスクマップ・対策の作成」
 ・発表、これまでのまとめと振り返り
 
5.まとめ 〜職場でリスクマネジメントを実践するために〜
 ・職場に危機意識を浸透させるために
 ・できることから始めるリスクマネジメント

 
● 総括
受講者の主な感想(受講者数:191名)
【研修全体】
・職場でのコミュニケーション力は、組織経営に不可欠なことであると思う。
・演習や実習及び具体的な事例を挙げての説明でとても分かりやすかった。
・事例検討などが多く、管理職として指揮力・危機管理能力の再確認ができた。

【リーダーシップと組織経営】
・リーダーシップの状況演習や指示の仕方報告のさせ方、傾聴実習は分かりやすく良かった。問題の原因分析は勉強になった。
・事例に基づいた研修であり、非常に理解しやすい講義内容であった。
・適切な資料による基本事項のおさらいから、思考を深める演習の実施で、理解しやすい内容であった。

【リスクマネジメント】
・リスクマネジメントでは実際にあった事例の説明が多く分かりやすかった。
・民間企業の不祥事例を題材に、その背景にある原因や体制にある問題点が具体的に例示され分かりやすかった。
・マネジメントにおいてコミュニケーションが重要なことは分かるが、職員数減、仕事量の増加、仕事の複雑化で余裕のないのが実情である。

【講師からのアドバイス】
・研修で学んだ項目の一つひとつを、課長の立場になって実行していくことにより、知識や技術を自分
 のものにすることが可能になります。自己啓発として、学んだ知識やスキルをこれからも磨くと同時に、人間性にも注視し、若い部下たちのコミュニケーションギャップを埋まる努力で、周囲の人たちとの良好な人間関係づくりの努力も怠らないようにするとよいでしょう。
・日常業務において、量の増加、質の高度化、複雑化が進行する中、現在の職場はリスクが多種多様化
しています。その環境下で、管理者の皆様の大事な役割は、職員に危機意識を持たせ、持続させることです。そのための第一歩は、職場でどんなリスクが発生する可能性があるのか、共有化を図ることです。研修のグループワークを通じて、「リスクの洗い出しとリスクマップの作成」、「リスク対策案の作成」をシミュレーションしましたが、まずは、「リスクの洗い出しとリスクマップの作成」を実施して、リスクの共有化を図り、職員の危機意識を高めることをおすすめします。
また、本研修は「事例から学ぶ」ことを主眼に置いて実施しましたが、世の中で起こっているリアルなリスク事例に興味関心を持って、「ひょっとしたら自分の職場でも起きるのではないだろうか?」というチェックの目を持つことも重要です。
コミュニケーションを重視しながら、職場の危機意識をリードして頂くことを願っております。
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